3日目・「めっき」が剥がれる
「百○の合わせ目消せない・・・・」
「一回剥がしてからやるもんだ」
「○式のめっき剥がしたいです」
「職場にガン○ラ持ってくるなよ・・」
「というか下地も表面も全部塗装だぞ」
「金属使ってたら重くもなるし値段も上がるぞ」
「そう言われてみるとそうですね」
「さすがめっき、よく剥がれるなと思ってたら」
「馬鹿やろう!!」
「へっ!?」
「めっきは『剥がす』事はあるが、『剥がれる』事はない!」
「めっきというのは『金属粒子の結合』だ」
「金属の粒子が化学反応で結びつき、最終的に皮膜を形成する」
「化学反応?」
「電気めっきでは『水溶液の電気分解』に近い現象、
つまり電気を流してめっき皮膜を得る」
「電気の流れが悪い箇所にはめっきが薄く形成されるがな」
「皮膜がぺらーっと生まれてる訳じゃないんですね」
「地面みたいなもんだ。砂は一粒だが集まれば地層とまで言われる」
「めっきの場合、粒子と粒子が強く結びつくから
取れる(剥がれる)ことはない」
「なるほど、米粒と米粒の結びつき。おにぎりみたいなもんですね」
「まぁ、めっきは剥がれることもあるがな」
「え?」
「理屈的に厳密に言うと剥がれない」
「え?」
2018.04.13
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